
山形県天童市に本社工場を置く天童木工は、戦後間もない頃から家具におけるデザインに価値を見出し、丹下健三や剣持勇、柳宗理といった日本を代表する建築家やデザイナーと多くの協働を重ねてきた。
今回、伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージで開催される企画展「SHAPE OF TENDO かたちにする。」では、4名のクリエイターが、それぞれの思いや願いを落とし込んでつくった家具を期間限定で紹介する。
企画展に参加するのは、清永浩文(クリエイティブディレクター)、サカナクションの⼭⼝⼀郎(ミュージシャン)、Perfumeのかしゆか(ミュージシャン)、加藤順⼦(⻭科医師・クリエイティブディレクター)の4人。いずれも天童木工に熱い思いを抱くクリエイターだ。

「パターラック Limited Edition by Hirofumi Kiyonaga」 ¥198,000

清永浩文(クリエイティブディレクター)
1998 年にソフ(SOPH.)を立ち上げ、現在はJリーグのクリエイティブダイレクターを務めている清永は、ゴルフにはまっているという。そこで、「自分が欲しくて、世の中にないもの」をテーマに掲げ、デザイン性の高いパターの置き場所を作ることを決意。天童木工が得意とする成形合板を生かし、流線形の “パターラック”を完成させた。

「YIスツール Limited Edition by Ichiro Yamaguchi」¥198,000(レザー)。キャンバス制(¥149,600)もあり。

⼭⼝⼀郎(ミュージシャン)
サカナクションの山口一郎は、無類の家具好きとしても知られている。近頃はジャパニーズモダンに傾倒しているという山口は、天童木工が1950年代に確立した「コマ入れ」という技術を用い、 「YIスツール」を作り上げた。

「サイドテーブル Limited Edition by KASHIYUKA」 ¥297,000

かしゆか(ミュージシャン)
かしゆかはPerfumeのメンバーとして活躍する一方、伝統工芸やものづくりの現場への強い関心を抱いている。今回コラボレーションした「ラタン サイドテーブル」は、「愛猫リヨンくんの居場所」と「ナチュラルな素材感の視覚的に 軽やかなテーブル」という2つのコンセプトを実現したもの。かごめ編みにラタンによって内部に閉じた空間を作り出し、また、視覚的な抜け感を演出。シンプルなデザインでさまざまなライフスタイルに馴染むテーブルに仕上げた。

「低座イス Limited Edition by Junko Kato」¥231,000 「中座イス Limited Edition by Junko Kato」¥242,000 「小イス Limited Edition by Junko Kato」 ¥225,500

加藤順⼦(⻭科医師・クリエイティブディレクター)
歯科医師・モデル・クリエイティブディレクターと多彩な活動を繰り広げ、インテリアや家具にも造詣が深い加藤は、モダニズムの巨匠である坂倉準三の世界をアップデート。坂倉がデザインを手掛けたチェアのフレームに、黒色と赤褐色の不規則な縞模様を持つエボニー材を採用した。
4人の表現者たちが思いをかたちにしたこだわりの家具たち、ぜひ伊勢丹新宿店ザ・ステージでチェックしよう。
会期: 8月7日(水)〜13日(火)
会場:伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ 東京都新宿区新宿3-14-1 1F
営業時間:10:00〜20:00
https://www.mistore.jp/shopping/feature/living_art_f3/furniture32_l
























