「コロナ禍で仕事がはじまり、最初は苦労ばかりでしたね。やっと、チームが僕のことを理解してくれて良い会話ができるようになってきました。デザインチームに色んなことを聞いたり話したりするデザイナーは少ないらしいんですよ。僕はみんなが現場で楽しく働いて、その雰囲気が商品に出る方が良いと思っているんです」 その言葉通り、アトリエ内には、ショー直前の緊張感とともにどこか居心地の良いムードも漂っていた。チームとの信頼関係は、月に1、2度パリに1週間ほど滞在しアトリエに籠り、集中して仕事をこなすルーティンによって築かれてきた。
1. **「アーカイブをそのまま真似することはしません。」**
創作において、過去のデザインをそのまま再現するのではなく、イメージやキーワードを基に独自の解釈を加える姿勢を示しています。
2. **「パリで発表するからこそ日本の文化や和服のディテールを意識的に取り入れています。」**
日本の文化をパリのファッションシーンに融合させる意識を持ちながら、独自のスタイルを構築している点が強調されています。
3. **「デザインチームに色んなことを聞いたり話したりするデザイナーは少ないらしいんですよ。」**
チームとのコミュニケーションを重視し、クリエイティブプロセスにおいて協力を深めるスタンスを取っています。
4. **「膨大な商品の構成やランウェイの流れを決めるには色がとても重要だと気づかされました。」**
デザインの過程で色彩の重要性を再発見した経験を述べています。
5. **「賢三さんのアーカイブはもちろん、僕らしさと日本のテイストの要素もいれつつ続けていきたいです。」**
高田賢三の伝統を尊重しつつ、自分らしさと日本の要素を融合させたデザインを追求していく決意が示されています。